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診療情報 Medical information

診療科目  :  内科全般 ・ 循環器内科 ・ 呼吸器内科

 
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- 概要 -
主に精神面での禁煙支援や、ニコチン置換療法(ニコチンガム・ニコチンパッチを使用)、バレニクリンなどによる禁煙方法を行います。1990年代後半から扱う病院が増えてきました。以前は、禁煙にかかる費用は全て健康保険の対象外(自由診療・保険外診療)であったため患者さまの全額負担でしたが、2006年4月1日より、一定の基準を満たす患者さまの禁煙治療に関して保険適用が認められました。
- 治療 -
◆禁煙外来の保険適用条件
以下の条件全てに該当した場合に、保険診療で禁煙治療を行うことができます。
※保険を使っての禁煙外来の治療は年に1回まで。
(1) ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と判定された。
ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)は10問の質問の内5問以上が該当する場合にニコチン依存症と診断されます。
(2) 1日のタバコの喫煙本数×喫煙年数が200以上になる。
1日のタバコの喫煙本数×喫煙年数が200以上というのは、例えば1日あたりのたばこ本数20本で15年間喫煙している場合、
20×15=300となり、保険診療の対象となります。
(3) すぐに禁煙することを希望している。
(4) 禁煙治療についての説明を受け、治療を受けることを文書により同意している方。
- 禁煙外来の費用について -
「禁煙のために病院へ通うと、高額の請求が来るのでは?」と心配に思う方は多いですよね。意外に思うかもしれませんが、実は禁煙外来は健康保険の対象となるのです。健康保険を使って禁煙外来を受けた場合、自己負担額が3割の人であれば、3ヶ月の治療スケジュールで大体1万3,000円~2万円ほどが支払う費用の目安です。こう見ると高く感じるかもしれませんが、ちょっと違った見方をしてみましょう。禁煙外来の費用は、1ヶ月にすると約4,300円~約6,600円ほど。それに対し、毎日1箱タバコを吸っている人の場合、タバコ代として毎月1万3,000円~1万5,000円ほど払っています。こう考えると、意外と禁煙外来は通いやすい金額であることがわかりやすいです。また禁煙外来でしっかりと治療を行えば、これから先のタバコ代が浮くことになり、さらに健康状態も良くなるといったように良いこと尽くめ。「禁煙が続かない」という方は、検討してみてはいかがでしょうか?
保険適用:13,000円〜20,000円 / 12週間分   自費:60,000円前後 / 12週間分
■タバコの代わりになるニコチンパッチ
ニコチンパッチは、ニコチンを含んだ貼り薬です。市販薬でもありますが、禁煙外来では市販のものよりもニコチンが多いものが処方されます。よく「禁煙すると太る」といわれますが、ニコチンパットを使用すると、食用制限効果で体重が増えにくいことがわかっています。ちなみに、少量のニコチンを与えることで、禁煙の達成率は2倍ほど高くなるとの報告があります。
ニコチンパッチの効果
ニコチンパッチを使うと、肌から体内にニコチンが取り込まれます。取り込まれたニコチンはニコチン受容体にくっついてドーパミンが放出され、禁煙時のイライラや落ち着きのなさ、禁断症状(離脱症状)が緩和されます。タバコと違ってタールや一酸化炭素といった有害物質を含んでいないので、呼吸器官への負担がなく離脱症状を防げるのがメリットです。
使用期間
ニコチンパッチは8週間使用して、残り4週間はニコチンパッチなしで禁煙を続けることになります。禁煙はニコチンパッチの使用と同時にスタートし、貼り替えるのは1日1回、就寝中も貼ったままです。
■副作用
貼る場所は腕やお腹、背中が主ですが、肌荒れを防ぐために毎日場所を変える必要があります。ニコチンパッチを貼ったまま喫煙するとニコチン過剰摂取となり、頭痛や吐き気、不整脈などの症状を引き起こすことがあります。 つまりニコチンパッチを使い始めたらすぐにタバコを止める覚悟が必要ということです。また、日常的に運動する人や体を動かす仕事をしている人、肌が弱い人は、肌荒れにも注意する必要があります。禁煙外来では、相談者の喫煙習慣、生活環境や体調を考慮して、副作用がでないように処方してくれます。不安な点があれば遠慮せずに相談してみてください。
妊娠中は禁煙治療の薬は使えない!
喫煙されている女性が、妊娠や出産をきっかけに禁煙を考えることもあると思います。ただ、妊娠中はニコチンパッチの使用が制限されています。お腹に赤ちゃんがいない状態であれば使用できますが、授乳を控えなければいけないことは覚えておきましょう。つまり、子どものために禁煙をしたいのであれば妊娠中する前に禁煙治療を始める必要があるということです。禁煙外来であれば、治療期間は12週間と決まっていますので、医師に相談しながら将来の計画も立てやすくなります。今は妊娠を考えていなくても、いつかは子どもが欲しいと思っている人は早めに相談するようにしてください。
糖尿病とタバコ、
関係ないと思っていませんか?
糖尿病の患者さんでは、血糖値が上がることで血管が傷つき、動脈硬化が起きやすくなっています。動脈硬化により血管が詰まると起こる心筋梗塞や脳卒中などを防ぐため、血糖コントロールだけでなく生活習慣病の改善も大切です。しかし、タバコを吸う糖尿病患者さんは、吸わない患者さんよりも心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
糖尿病と上手につきあいながら快適な
生活を送るために、禁煙を忘れないで
禁煙すればリスクは低下します。
タバコを吸うことで心筋梗塞で死亡するリスクは約2.6倍に高まりますが、禁煙をすれば低下し、タバコを吸わない患者さんと同じレベルになります。
今からでも遅くはありません、禁煙に挑戦しませんか。
タバコは高血圧の敵です。
動脈硬化や、動脈硬化が原因で起こる心筋梗塞や脳卒中などにつながる高血圧。タバコを吸う高血圧の患者さんでは動脈硬化がさらに進みやすくなり、吸わない患者さんよりも心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
また、タバコを吸った後は血管が収縮するため、血圧が上昇します。
血圧をコントロールするなら、
禁煙を忘れないで
禁煙すればリスクは低下します。
タバコを吸うことで3.8倍に高まった脳卒中のリスコも、禁煙すれば吸わない患者さんと同じレベルにまで下げることができます。
タバコを吸っている患者さんは、動脈硬化を防いで血圧を上手にコントロールするために、禁煙も忘れずに。
タバコを吸うと悪玉コレステロールが
血管にたまりやすくなります。
タバコを吸うと悪玉(LDL)コレステロールが酸化されて動脈硬化が進行します。また、不要なコレステロールがを回収して肝臓に戻してくれる善玉(HDL)コレステロールを減らしてしまうので、動脈硬化が進みタバコを吸わない患者さんよりも心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。
動脈硬化を防ぐ為に禁煙を忘れないで
高脂血症の治療は生活習慣の改善が基本です。生活習慣改善に、禁煙を加えてみませんか?